JAKE《ジェイク》は初めて私が長期で預かりをしたラブラドールです。
書庫まるごと彼になるほど、過ごした時間も長いのですが、
彼には沢山の事を教わりました。
最初にJAKEに逢ったのは2010年の8月
暑いセンターの一室でした。
もしゃもしゃの熊の子のようで、ボロボロの革の首輪をしていました。
東京都内を放浪していて収容されました。それも多摩地区。
こんなラブラドールが放浪しているって……。
びっくりでしたが、まだ預かりスタッフが決まらず、もう少し待っててねと声をかけてセンターの一室を後にしました。
そのときの咎めるような、あきらめるような、すがるようなこの眼が忘れられませんでした。
それから長期の預かりスタッフが見つかり、引き出しとなりました。
しかし、預かりスタッフのおうちの事情で、私が預かることになりました。
当時3才位。でも、見た目からもう少しいってるかと思ったのよ。
ごめんねJAKE。
それまでほとんど一人っ子だったジャスティは、同じくらいの年頃の男子が来たことにびっくり.のほほんとした生活を送っていたのに、タフで男らしいJAKEが来たので、ずいぶんと頑張ることになりました。
うちにきたばかりのJAKEはしつけらしいしつけもされておらず、
隙あらば脱走しようとし、それでいて人間にはストーカーのように
ついてまわる甘ったれなコでした。
年も若いし比較的早く里親さんが決まるのではと思ったのですが、
高い運動能力で、机の上に四本足で飛び乗り、
保護そうそうに舞い込んできたお見合いは無事破談となりました。
それからJAKEの里親さん探しの旅がはじまります。
「若くて」「健康で」「元気な」ラブラドールだったので、
希望フォームはたくさんいただきました。
しかし、もともと脱走癖がということで、厳しい条件がついていたので、
なかなかおまかせする人も見つからず、お断りする日々が続いていました。
そして2010年5月、最初の里親さんからの希望フォームが届きました。
続く
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